愛知県一宮市のすし割烹 楽山さまの暖簾(のれん)を製作しました。
楽山さまへ、当工房をご紹介いただきました、〇野さま、ありがとうございました。
[すし割烹 楽山さまのサイトhttp://www.osusiya.jp/rakuzan/]
紹介いただいたのち、こちらから電話連絡をし、来店での打ち合わせをしていただけることとなりました。
工房に来ていただくことで、生地、色、実際に染めたものなど、色々なサンプルを、その場で見ることが出来、スムーズに打ち合わせすることが可能となります。
生地は、色々な生地の中から、天竺木綿生地を選択されました。
変わり織りの生地、麻生地、化学繊維生地など色々ありますが、天竺木綿生地は昔から一番多く使われている生地で暖簾(のれん)をはじめ、幟(のぼり)や旗などにも使われる安定した生地です。
のれんの文字は、いままで使用していた暖簾からトレースし、データ化しましたので、今後、文字が変化してしまうことを防ぐことができ、またリピート製作時にデザインの変更がなければ電話一本でご注文が可能となります。
打合せ完了後は、メッセンジャーとFAXを利用し、校正などをし、校了後、製作へ入りました。
色をオリーブ色地白抜きと、白地オリーブ文字と2種類にすることで季節に合わせ、のれん掛け替えるとのことでした。
季節によって、のれんを換えることでお店の雰囲気も大きく変化しますのでオススメしますよ!
【製作データ】
生地:天竺木綿生地
枚数:オリーブ地白抜き、白地オリーブ文字-各2枚
色:九州染色業連合会-標準 旗の色 見本帳№27オリーブ
上部袋仕立て

白い部分に色が染まります。

オリーブ色地で染めるためのもの。

データにしてありますので、そういった対応も可能です。
良い文字ですし、思い出のある文字かと思いますので、残していきたいですね。

Tシャツなどの型と違い、大きな型を使用しますので保存は不可能です。

左が今まで使用していた暖簾で、右がデータ化したところです。
オリーブ地と白地で、染めたときに細い部分が消えてしまわないように少しだけ太さなどを調整してあります。

こちらもオリーブ色地白抜き用のものです。

完全に乾かした後、仕立て作業へ移ります。


この写真でも伝わるかと思いますが、かなり雰囲気が変わります。
現在は夏ですので白で爽やかなイメージの暖簾をご使用されていました。

夏の雰囲気に合う、爽やかな暖簾。
いまは夏ですので、オリーブ地白抜きの暖簾よりも、白地の暖簾のほうが季節の雰囲気に合いますね。

秋冬用の暖簾(のれん)です。
春夏と秋冬、四季によって、のれんを変えるのも雰囲気が変わって、おもてなしの心の表現として、とても良いと思います。
色は九州染色の色見本帳にあるオリーブで染めました。

サイズ、文字数など、雰囲気を壊すことがなくバランスの良い暖簾(のれん)になりました。

暖簾(のれん)をご注文いただき、納品したのが6月ですが、やっと来店し、食事をさせていただきました。
若大将が握ってくださる、こだわりの鮨はすべてが美味しかった!
コロナ禍でお店の運営が激変してしまったとのことでしたが、その間に時間を作り、[まぐろ専用のすし飯]を試行錯誤されたそうです。
通常の鮪と、鮪用のシャリの2種類をいただきましたが、シャリでこんなにも味が変わるんだと感動。
僕の味覚では鮪の味付けを工夫されているのかと、、、違いました。
ウニをいただくときも、海苔あり?海苔なし?と選択することができたり。
やぁ~~~~美味しかった。
お近くの方、お寿司好きな方、ぜひ!
予約をしてから来店するほうがいいかと思います。



