岐阜県多治見市にある老舗、麺類 信濃屋さまから暖簾(のれん)のご注文をいただきました。
今まで依頼していた、のれん屋さんが廃業されたとのことで、当社のサイトを見て来店くださいました。
信濃屋さんの暖簾(のれん)、実は、雑誌?SNS?テレビ?で見たことがあり、
「めちゃくちゃカッコいい!こういう暖簾(のれん)染めたい!」と思っていました!
ですので、現物を持って来てくださり、のれんを開いた瞬間、思わず
「僕、この暖簾(のれん)知ってます」と言ってしまったほど。
そんなエピソードを交えつつ打ち合わせし、見積り、製作へと移りました。
2枚の現物を持って来ていただいたのですが、店名の部分が違っていたので統一しました。
染めは、顔料と染料のお話をし、柔らかく風合いの良い染料にて決定。
その際も、お客さまが暖簾(のれん)をくぐった時をイメージし、店のイメージのように
ほんわりとしたいとのことで、とてもお客さん思いのお店だと感じました。
老舗の、名店、信濃屋さんで是非一度、麺を楽しんでください。
【製作データ】
天竺木綿生地
2枚
黒地白抜き、赤マド白抜き
反応染め
1000×1410mm上がり
本仕立て
50mm袋、ひも付き

上部に紐をつけることで、ズレ防止になります。
染屋として、あこがれていた暖簾に携われて本当にうれしいです!

また、虫食い文字(カスレ文字)にしてほしいとご要望があり、麺類もの時に合わせ多めに虫食いを入れました。
(22)の部分、その他も微調整しました。

もう感動でした。
この麺類のマーク、屋号といい、本当にカッコいい暖簾です。


通常、配達はしていませんが、今回、GW直前に仕上がり、また、当社が休みになり予定も空いていたため納品。
お店の雰囲気に、のれんが合ってます。
建物の右には、この時、すでに15人ほど並んで見えました。
僕は、GWでしたので早め早めの行動で1時間前に到着したのですが、2番手でした(笑)
1番の方は、千葉県の常連さまとのことでした。

納品したのれんに付け替えますかと聞いたのですが、日柄を選んで付け替えますとのことでした。

お母さん曰く「おばあちゃん家みたいだって言ってきてくれる人もいるんです」との事。

平打ち麺は歯応えしっかり!美味しい!
癖になりますよ!
うどんもそばも、出汁は濃くも薄くもできますのでとおっしゃってました。
出汁への自信と、お客の味覚に寄り添う姿勢を感じました。

一人で両方食べられる量だと思います。
支那そばを食べ終えるころに提供しますねとのことで、食べ終える直前に持ってきてくださいました。
お店を出るとき、遠路、本当にありがとうございますと
直角でお辞儀をしていただき恐縮でした。
おそらく、お客さんが帰られる際は、こうしてみえるんだろうな~と感動でした。